福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2020年2月20日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【主な作業実績と至近の作業予定等】
・2月18日、プロセス主建屋で水中試験片の放射線劣化調査に従事していた協力企業作業員について、放射性物質の内部取込の可能性があると判断した。
状況は以下のとおり。
・判断時刻 午後7時47分
・汚染状況 鼻腔スミヤで汚染検出(約280cpm)
・汚染箇所 顔面(口まわり)
当該協力企業作業員の顔面汚染について、管理対象区域退域基準の4Bq/cm2以下にまで除染したが、一部汚染が残ったため、2月19日以降、あらためて汚染の有無を確認しホールボディカウンタ測定を実施予定。
なお、入退域管理棟救急医療室の医師による問診の結果、内部取込の疑いはあるが異常なしと診断された。
2月19日、当該協力企業作業員の汚染した顔面(口まわり)について、汚染が無いことを確認し、ホールボディカウンタ測定を実施した結果、内部被ばく線量は記録レベル(2mSv)未満であった。
・2号機および3号機の原子炉注水設備において、炉心スプレイ系注水ラインの流量計点検に伴い、以下のとおり2号機および3号機の原子炉注水量の変更を行う。
[原子炉注水量変更実績]
(2月18日午後3時50分)
2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 1.5 m3/h → 0 m3/h
2号機 給水系原子炉注水量 : 1.5 m3/h → 2.9 m3/h
3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 1.4 m3/h → 0 m3/h
3号機 給水系原子炉注水量 : 1.5 m3/h → 3.0 m3/h
[原子炉注水量変更予定]
(2月20日)
2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 0 m3/h → 1.5 m3/h
2号機 給水系原子炉注水量 : 3.0 m3/h → 1.5 m3/h
(2月21日)
3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 0 m3/h → 1.5 m3/h
3号機 給水系原子炉注水量 : 3.0 m3/h → 1.5 m3/h
【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。2月19日午前10時45分、11回目となる使用済燃料7体の共用プールへの移送を完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年9月10日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の3回目となる残置物の片付作業を実施中。
<1/2号機排気筒解体作業>
・2019年8月1日から1/2号機排気筒解体作業を2020年5月上旬の排気筒解体完了に向けて実施中。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【地下水バイパスの状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。