2020年2月27日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

 福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
2月26日午後3時頃、2号機廃棄物処理建屋1階にある配管から水が滴下していることを当社社員が発見。
 状況は以下のとおり。
 ・拡大防止処置:滴下箇所の下部に受けを設置
 ・漏えい継続の有無:15秒に1滴程度の滴下が継続中
 ・外部への影響:建屋内に留まっている
 現場確認の結果、使用済燃料プール冷却系配管への消防ホース接続用のカプラ部(末端の配管口)からの漏えいであることを確認。
 漏えいした水は使用済燃料プールの系統水であり、至近における使用済燃料プール水の分析結果は以下の通り。
 ・試料採取日:2020年1月15日
 ・セシウム134:約1.8×104(Bq/L)
 ・セシウム137:約5.7×105(Bq/L)
 漏えい範囲は約30cm×約1m×深さ約1mmであり、漏えいした水については拭き取りを実施。
 なお、当該カプラ部の上流側に設置されている弁の増し締めを行い、滴下は2分に1滴程度に減少。また、当該カプラ部について袋養生を実施し、下部に受けを設置。
 2月27日、閉止処置を行い漏えいは停止。また、同日、漏えいした水の分析を実施した結果は以下の通り。
 ・試料採取日:2020年2月27日
 ・セシウム134:約3.8×104(Bq/L)
 ・セシウム137:約6.7×105(Bq/L)
 ・1号機から3号機の原子炉注水設備において、2号機復水貯蔵タンク(CST)の運用開始に向けて、1号機から3号機原子炉注水系統をCST炉注水系統から高台炉注水系統に切り替え、CST炉注水ポンプを循環運転として、運転状態を確認する。運転状態確認後、2号機復水貯蔵タンクを水源にしてCST炉注水系統へ切り替え、原子炉注水を行う。
 この作業に伴い、以下のとおり1号機から3号機の原子炉注水量の変更を行う。
 [原子炉注水量変更実績]
 (2月27日午後0時10分)CST炉注水系統
  1号機 給水系原子炉注水量    :1.5m3/h→2.0m3/h
  2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:1.5m3/h→0m3/h
  2号機 給水系原子炉注水量    :1.4m3/h→3.5m3/h
  3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:1.5m3/h→0m3/h
  3号機 給水系原子炉注水量    :1.5m3/h→3.5m3/h
 [原子炉注水量変更予定]
 (2月28日)CST炉注水系統
  1号機 給水系原子炉注水量    :2.0m3/h→2.5m3/h
  2号機 給水系原子炉注水量    :3.5m3/h→4.0m3/h
  3号機 給水系原子炉注水量    :3.5m3/h→4.0m3/h
 (3月2日)CST炉注水系統から高台炉注水系統に切り替え
  1号機 CST炉注水系統
   炉心スプレイ系原子炉注水量   :1.5m3/h→0m3/h
   給水系原子炉注水量       :2.5m3/h→0m3/h
  1号機 高台炉注水系統
   給水系原子炉注水量       :0m3/h→3.0~4.5m3/h(運転状態による)
  2号機 CST炉注水系統
   給水系原子炉注水量       :4.0m3/h→0m3/h
  2号機 高台炉注水系統
   炉心スプレイ系原子炉注水量   :0m3/h→3.0~4.5m3/h(運転状態による)
  3号機 CST炉注水系統
   給水系原子炉注水量       :4.0m3/h→0m3/h
  3号機 高台炉注水系統
   炉心スプレイ系原子炉注水量   :0m3/h→3.0~4.5m3/h(運転状態による)
 (3月18日)高台炉注水系統からCST炉注水系統に切り替え
  1号機 CST炉注水系統
   給水系原子炉注水量       :0m3/h→3.0m3/h
  1号機 高台炉注水系統
   給水系原子炉注水量       :3.0~4.5m3/h→0m3/h(運転状態による)
  2号機 CST炉注水系統
   給水系原子炉注水量       :0m3/h→3.0m3/h
  2号機 高台炉注水系統
   炉心スプレイ系原子炉注水量   :3.0~4.5m3/h→0m3/h(運転状態による)
  3号機 CST炉注水系統
   給水系原子炉注水量       :0m3/h→3.0m3/h
  3号機 高台炉注水系統
   炉心スプレイ系原子炉注水量   :3.0~4.5m3/h→0m3/h(運転状態による)
 (3月19日)CST炉注水系統
  1号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:0m3/h→1.5m3/h
  1号機 給水系原子炉注水量    :3.0m3/h→1.5m3/h
  2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:0m3/h→1.5m3/h
  2号機 給水系原子炉注水量    :3.0m3/h→1.5m3/h
  3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:0m3/h→1.5m3/h
  3号機 給水系原子炉注水量    :3.0m3/h→1.5m3/h

【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。2月24日午後2時8分、12回目となる使用済燃料7体の共用プールへの移送を完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年9月10日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の3回目となる残置物の片付作業を実施中。
<1/2号機排気筒解体作業>
・2019年8月1日から1/2号機排気筒解体作業を2020年5月上旬の排気筒解体完了に向けて実施中。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【地下水バイパスの状況】
地下水バイパスの状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/index-j.html
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/index-j.html

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。

【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/index-j.html

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。