2020年3月8日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
・1号機から3号機の原子炉注水設備において、2号機復水貯蔵タンク(CST)の運用開始に向けて、1号機から3号機原子炉注水系統をCST炉注水系統から高台炉注水系統に切り替え、CST炉注水ポンプを循環運転として、運転状態を確認する。運転状態確認後、2号機復水貯蔵タンクを水源にしてCST炉注水系統へ切り替え、原子炉注水を行う。
 この作業に伴い、以下のとおり1号機から3号機の原子炉注水量の変更を行う。
 [原子炉注水量変更実績]
 (2月27日午後0時10分)CST炉注水系統
  1号機 給水系原子炉注水量     :1.5 m3/h → 2.0 m3/h
  2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 :1.5 m3/h →   0 m3/h
  2号機 給水系原子炉注水量     :1.4 m3/h → 3.5 m3/h
  3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 :1.5 m3/h →   0 m3/h
  3号機 給水系原子炉注水量     :1.5 m3/h → 3.5 m3/h
 (2月28日午後3時20分)CST炉注水系統
  1号機 給水系原子炉注水量     :2.0 m3/h → 2.5 m3/h
  2号機 給水系原子炉注水量     :3.5 m3/h → 4.0 m3/h
  3号機 給水系原子炉注水量     :3.5 m3/h → 4.0 m3/h
 (3月2日午後5時37分)CST炉注水系統から高台炉注水系統に切り替え
  1号機 CST炉注水系統
   炉心スプレイ系原子炉注水量 :1.4 m3/h →   0 m3/h
   給水系原子炉注水量     :2.5 m3/h →   0 m3/h
  1号機 高台炉注水系統
   給水系原子炉注水量     :  0 m3/h → 3.7 m3/h
  2号機 CST炉注水系統
   給水系原子炉注水量     :4.1 m3/h →   0 m3/h
  2号機 高台炉注水系統
   炉心スプレイ系原子炉注水量 :  0 m3/h → 3.7 m3/h
  3号機 CST炉注水系統
   給水系原子炉注水量     :4.0 m3/h →   0 m3/h
  3号機 高台炉注水系統
   炉心スプレイ系原子炉注水量 :  0 m3/h → 3.7 m3/h
 [原子炉注水量変更予定]
 (3月18日)高台炉注水系統からCST炉注水系統に切り替え
  1号機 CST炉注水系統
   給水系原子炉注水量     :  0 m3/h → 3.0 m3/h
  1号機 高台炉注水系統
   給水系原子炉注水量     :3.0~4.5 m3/h →   0 m3/h(運転状態による)
  2号機 CST炉注水系統
   給水系原子炉注水量     :  0 m3/h → 3.0 m3/h
  2号機 高台炉注水系統
   炉心スプレイ系原子炉注水量 :3.0~4.5 m3/h →   0 m3/h(運転状態による)
  3号機 CST炉注水系統
   給水系原子炉注水量     :  0 m3/h → 3.0 m3/h
  3号機 高台炉注水系統
   炉心スプレイ系原子炉注水量 :3.0~4.5 m3/h →   0 m3/h(運転状態による)
 (3月19日)CST炉注水系統
  1号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 :  0 m3/h → 1.5 m3/h
  1号機 給水系原子炉注水量     :3.0 m3/h → 1.5 m3/h
  2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 :  0 m3/h → 1.5 m3/h
  2号機 給水系原子炉注水量     :3.0 m3/h → 1.5 m3/h
  3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 :  0 m3/h → 1.5 m3/h
  3号機 給水系原子炉注水量     :3.0 m3/h → 1.5 m3/h

【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。3月7日午後3時2分、14回目となる使用済燃料7体の共用プールへの移送を完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年9月10日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の3回目となる残置物の片付作業を実施中。
<1/2号機排気筒解体作業>
・2019年8月1日から1/2号機排気筒解体作業を2020年5月上旬の排気筒解体完了に向けて実施中。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・2号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系においては、信頼性向上を目的とした空気圧縮機の修理に伴い、3月1日午前10時11分から当該設備の運転を停止。予定作業が終了したことから、3月6日午後3時5分から当該設備の運転を再開。
 冷却停止時のSFP水温度は、20.3℃。起動後のSFP水温度は、26.3℃。
 運転状態については、異常のないことを確認。
・6号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)については、使用済燃料プール冷却浄化系(以下、「FPC系」という。)にて冷却しているが、タービン建屋補機冷却系の点検において、補助海水系の停止を伴う作業を行なうことから、SFP冷却をFPC系から残留熱除去系(以下「RHR系」という。)による冷却へ切り替えを行い、点検後は、SFP冷却をRHR系からFPC系による冷却に戻す。
 SFP冷却切り替え実績・予定は以下のとおり。
 [実績]
 3月3日午前10時15分にFPC系を停止、午前11時2分にRHR系非常時熱負荷モードに切り替え。切り替え後のSFP水温度は、19.2℃(停止時19.2℃)。
 運転状態については、異常のないことを確認。
 [実績]
 3月6日午後2時32分にRHR系非常時熱負荷モードを停止、午後3時49分にFPC系に切り替え。切り替え後のSFP水温度は、19.7℃(停止時20.0℃)。
 運転状態については、異常のないことを確認。
・1号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系においては、1号機燃料取り出しに向けた、原子炉建屋周辺ヤードの整備工事のうち、液体窒素貯蔵タンク移動作業が、当該設備の冷却配管近傍で行われることから、3月8日午前9時から午後5時までの期間、当該設備の運転を停止予定。
 3月6日午前5時現在のSFP水温度は、18.6℃であり、放熱を考慮し、停止期間終了時点で約18.7℃と評価。

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。