福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2020年6月5日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。6月4日午前10時19分、20回目となる使用済燃料7体の共用プールへの移送を完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年9月10日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の3回目となる残置物の片付作業を実施中。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【地下水バイパスの状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、護岸地下水 地下水観測孔No.3-4(全β)において、至近の分析結果と比較して上昇した値を確認したが、海側遮水壁の外側の海水分析結果に有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・1号機においては、ガレキ撤去作業時のガレキ落下防止・緩和対策を目的とした、使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)への養生設置に伴い、5月29日午前9時から6月18日午後11時までの期間、SFP循環冷却系の運転を停止予定。
5月28日午前5時現在のSFP水温度は、25.6℃であり、放熱を考慮し、停止期間終了時点で約41.4℃と評価。
[実績]
5月29日午後3時8分、SFP循環冷却系の運転を停止。
冷却停止時のSFP水温度は、26.2℃。
また、SFP養生設置に伴い、5月30日から6月18日までの期間、SFP水位を低下させる予定。このため、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編に定める運転上の制限第20条(使用済燃料プールの水位がオーバーフロー水位付近にあること)を満足できなくなることから、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用し、必要な安全措置を定めた上で、計画的に運転上の制限外に移行し操作を実施。なお、「使用済燃料プールの水位がオーバーフロー水位付近にあること」を満足できない期間は、仮設水位計または、水位監視用カメラによる遠隔での水位監視を行い、1日に1回の記録確認を実施。
遠隔での水位監視に不具合を生じた場合は、作業床より直接目視での水位確認を実施。
[実績]
5月30日午前7時、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用し、午前7時4分、SFP水位の低下操作を開始。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。