2020年10月9日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
・9月1日午後6時18分、3号機廃棄物地下貯蔵建屋に設置されているタンクに接続されている配管から同建屋内に、廃液が漏えいしていることを当社社員が確認。
 漏えいしている廃液は震災前から貯蔵されていたもの。また、同建屋内の水位は、同建屋付近のサブドレン水位よりも十分低いことから、当該建屋外への流出はないと考えている。
 当該建屋に溜まった水の放射能分析結果は以下のとおり。
  ・セシウム134  :検出限界値未満(検出限界値:2.6×10Bq/L)
  ・セシウム137  :9.9×10Bq/L
  ・コバルト60   :6.7×10Bq/L
  ・全ベータ    :1.8×10Bq/L
 当該建屋内の水位が、同建屋付近のサブドレン水位より高くならないよう、9月1日午後6時46分、同建屋付近のサブドレンのくみ上げを念のため停止。
 当該タンクに接続されている配管の上流側に弁等がないことから、漏えいは継続しており、1時間に約20~30mmで同建屋内の水位が上昇しているが、9月2日午前8時40分、当該建屋に溜まった水を仮設ポンプにて3号機廃棄物処理建屋へ移送を開始。
 なお、当該建屋は外部との連通部がなく、漏えいした水は、当該建屋内に留まっていると考えている。
 その後、当該建屋の水位が安定し、サブドレンとの水位差が十分確保できる状態になったことから、9月3日午前10時24分、当該建屋付近のサブドレンのくみ上げを開始。
 当該建屋内における配管からの漏えいについては、9月3日午後2時28分に漏えいが停止していることを確認。
 当該建屋内に溜まった水については、3号機廃棄物処理建屋への移送を、10月9日午前10時39分に開始、午前11時57分に完了。
 残る廃樹脂については、回収に向けて検討する。

【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。9月4日午後1時27分、48回目となる使用済燃料7体の共用プールへの移送を完了。
・2号機については、2020年8月20日から原子炉建屋オペレーティングフロア内で残置物を収納している収納コンテナ搬出作業を実施中。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。