2020年11月13日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
・11月12日午前10時34分、3号機原子炉格納容器ガス管理設備においてフィルタ出口水素(A)濃度高警報が発生。
 ガス管理設備の運転状態を確認したところ、当該設備のモニタ(A)が停止していることを確認し、モニタ(A)は速やかに復旧できないと午後0時2分に判断。
 なお、モニタ(B)で監視はできている。
 プラントパラメータ、モニタリングポスト、構内連続ダストモニタ,周辺監視区域境界連続ダストモニタ、構内線量表示器の指示に有意な変動なし。
 モニタ(A)停止の原因について調査を行ったところ、モニタ(A)に電源を供給している漏電遮断器及びモニタ(A)電源の下流側に接続されているヒータ回路の漏電遮断器が動作していることを確認した。
 その後、ヒータ回路について絶縁抵抗を測定したところ低下傾向が確認されたことから、ヒータ回路の絶縁不良により、地絡が発生し漏電遮断器が動作したものと推定する。
 ヒータ回路はモニタの監視機能に影響がないことから、当該ヒータ回路を切り離した状態でモニタ(A)を受電し、正常に監視できることを午後10時7分に確認した。
 なお、当該モニタ(A)停止中においてモニタ(B)による監視は継続しており、プラントパラメータ、モニタリングポスト、構内連続ダストモニタ、周辺監視区域境界連続ダストモニタ、構内線量表示器の指示に有意な変動なし。
・11月13日午前10時18分、2号機原子炉建屋内排気設備サンプラAにおいて、放射能濃度が上昇したことを示す警報が発生した。午前10時19分に警報はクリアしている。
 なお、同一ラインで測定している原子炉建屋内排気設備サンプラBについては変動なし。
 状況は以下のとおり。
  ・警報発生箇所       2号機原子炉建屋内排気設備
  ・警報名称         サンプラA測定値異常(放射能高)
                (警報設定値:4.0×10-5Bq/cm3
  ・当該ダストサンプラ指示値 3.2×10-4Bq/cm3(最大値)
  ・構内ならびに敷地境界付近のダストモニタ指示値及びモニタリングポスト指示値については変動なし
 午前11時20分、2号機原子炉建屋内排気設備サンプラAにおいて、放射能濃度が上昇したことを示す警報が再発生した。11時21分に警報はクリアしている。
 なお、同一ラインで測定している原子炉建屋内排気設備サンプラBについては変動なし。
 状況は以下のとおり。
  ・警報発生箇所       2号機原子炉建屋内排気設備
  ・警報名称         サンプラA測定値異常(放射能高)
                (警報設定値:4.0×10-5Bq/cm3
  ・当該ダストサンプラ指示値 3.3×10-4Bq/cm3(最大値)
  ・構内ならびに敷地境界付近のダストモニタ指示値及びモニタリングポスト指示値については変動なし
  ・プラントパラメータについては異常なし
 午後0時22分、2号機原子炉建屋内排気設備サンプラAにおいて、放射能濃度が上昇したことを示す警報が再発生した。午後0時23分に警報はクリアしている。
 なお、同一ラインで測定している原子炉建屋内排気設備サンプラBについては変動なし。
 状況は以下のとおり。
  ・警報発生箇所       2号機原子炉建屋内排気設備
  ・警報名称         サンプラA測定値異常(放射能高)
                (警報設定値:4.0×10-5Bq/cm3
  ・当該ダストサンプラ指示値 3.2×10-4Bq/cm3(最大値)
  ・構内ならびに敷地境界付近のダストモニタ指示値及びモニタリングポスト指示値については変動なし
  ・プラントパラメータについては異常なし
  ・当該設備周辺における作業なし
 今後、警報が発生した原因について調査する。

【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。11月12日午後1時4分、60回目となる使用済燃料7体の共用プールへの移送を完了。
・2号機については、2020年8月20日から原子炉建屋オペレーティングフロア内で残置物を収納している収納コンテナ搬出作業を実施中。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【地下水バイパスの状況】
地下水バイパスの状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
・3号機の原子炉注水設備において、炉心スプレイ系注水配管の点検に伴い、以下のとおり原子炉注水量を変更する。
 [原子炉注水量変更実績]
 (11月9日午後2時11分)
  炉心スプレイ系原子炉注水量 :1.4 m/h →  0 m/h
  給水系原子炉注水量     :1.5 m/h → 2.9 m/h
 [原子炉注水量変更予定]
 (11月20日)
  炉心スプレイ系原子炉注水量 : 0 m/h → 1.5 m/h
  給水系原子炉注水量     :3.0 m/h → 1.5 m/h
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・2号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系においては、2号機SFP一次系ポンプ(A)/(B)用電動機の点検に伴い、11月2日午後0時から11月13日午後11時までの期間、当該設備の運転を停止予定。
 11月1日午前5時現在のSFP水温度は、23.5℃であり、放熱を考慮し、停止期間終了時点で約39.4℃と評価。
 [実績]
 11月2日午前6時4分、SFP循環冷却系の運転を停止。
 冷却停止時のSFP水温度は、23.5℃。
 2号機原子炉建屋内排気設備サンプラAにおいて、放射能濃度が上昇したことを示す警報が発生したことにより、運転停止期間を11月2日午前6時4分から11月16日までに延長。停止期間終了時点でのSFP水温度は放熱を考慮し、40.5℃と評価。
・1号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系においては、1号機SFP熱交換器(B)および計装品の定例点検に伴い、11月10日午後10時から11月20日午後11時までの期間、当該設備の運転を停止予定。
 11月9日午前5時現在のSFP水温度は、23.8℃であり、放熱を考慮し、停止期間終了時点で約32.6℃と評価。
 [実績]
 11月10日午後2時24分、SFP循環冷却系の運転を停止。
 冷却停止時のSFP水温度は、22.6℃。

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。