福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2021年4月4日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【サブドレン他水処理施設の状況】
【地下水バイパスの状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
・原子炉注水停止に伴い原子炉格納容器の水位がどの程度まで低下するのか影響を確認し、今後の燃料デブリ取り出し関連作業に向けた知見拡充を図るため、3号機の原子炉注水設備において、原子炉注水量を一時的に停止する試験(3号機原子炉注水停止試験)を実施する。この試験に関連し、4月5日から4月22日の期間、下記の予定で3号機の原子炉注水量の変更を行う。
<3号機 原子炉注水量変更予定>
(4月5日)
給水系原子炉注水量 :1.5m3/h→0.0m3/h
炉心スプレイ系原子炉注水量 :1.5m3/h→3.0m3/h
(4月8日)原子炉注水停止
炉心スプレイ系原子炉注水量 :3.0m3/h→0.0m3/h
(4月15日)原子炉注水再開
炉心スプレイ系原子炉注水量 :0.0m3/h→3.0m3/h
(4月22日)
給水系原子炉注水量 :0.0m3/h→1.5m3/h
炉心スプレイ系原子炉注水量 :3.0m3/h→1.5m3/h
なお、下記の操作は、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用し、必要な安全措置を定めた上で、計画的に運転上の制限外に移行し操作を実施する。
・4月8日に実施する原子炉注水停止操作は、特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「原子炉の冷却に必要な注水量が確保されていること」に関し、計画的に運転上の制限外に移行
・4月15日に実施する原子炉注水再開操作は、特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「任意の24時間あたりの注水量増加幅 1.5m3/h以下」に関し、計画的に運転上の制限外に移行
・原子炉格納容器水位、温度等のパラメータを監視していたところ、2月18日に1号機の原子炉格納容器水位に低下が見られたことから、他のパラメータを確認したところ、1号機において2月15日以降、3号機において2月17日以降に原子炉格納容器温度計の一部に低下傾向が見られた。このため、2月18日に関連パラメータを評価していたところ、1、3号機ともに原子炉格納容器水位が低下傾向にあると判断。
原子炉圧力容器底部温度、格納容器ガス管理システムの放射能(希ガスモニタ含む)、敷地境界のモニタリングポスト及びダストモニタ、構内ダストモニタに有意な変動は認められていないことから、外部への影響はないと判断。
地震後の点検において、原子炉注水設備のパラメータ及び目視点検では異常が確認されておらず、原子炉への注水は適切に行われていることを確認しており、原子炉格納容器水位低下の要因としては地震による原子炉格納容器損傷部の状況変化も考えられるが、今後もパラメータを注視して監視していく。
原子炉建屋水位については現状では有意な変動は確認されていないが、パラメータの詳細評価及び監視を行っていく。
2月18日に水位が低下傾向にあると判断して以降、1号機の原子炉格納容器内の水位は、緩やかな低下が続き、3月22日午後8時24分、水位計L2の設置位置を下回ったと判断。これに伴い、3月22日午後10時42分、1号機原子炉格納容器水位の監視継続を目的として原子炉注水量を以下のとおり変更。
[原子炉注水量変更]
1号機原子炉注水量:3.0 m3/h → 4.0 m3/h
1号機の原子炉注水量の変更に伴い、原子炉格納容器内の水位が上昇し、3月23日午前3時57分、水位計L2の設置位置を上回ったことを確認。
また、3月23日午前4時5分現在、原子炉格納容器温度、原子炉圧力容器底部温度、 原子炉格納容器ガス管理システムの放射能濃度などのパラメータ、敷地境界モニタリングポストおよびダストモニタ、構内ダストモニタ等に有意な変動はなく、外部への影響がないことを確認。
1号機の原子炉格納容器内の水位について、3月26日午前9時15分、温度計T2の設置位置を上回ったと判断。
これに伴い、水位を確保できることが確認できたため、3月26日午前10時43分、原子炉注水量を以下のとおり変更。
[原子炉注水量変更]
1号機原子炉注水量:4.0 m3/h → 3.0 m3/h
また、3月26日午前11時2分現在、原子炉格納容器温度、原子炉圧力容器底部温度、原子炉格納容器ガス管理システムの放射能濃度などのパラメータ、敷地境界モニタリングポストおよびダストモニタ、構内ダストモニタ等に有意な変動はなく、外部への影響がないことを確認。
・2月19日にお知らせした1、3号機原子炉格納容器内水位について、その後の状況をお知らせします。 [4月3日午前11時現在]
1号機:現状の水位は、温度計T2(T.P.+5,964mm)設置位置の付近にある。(原子炉格納容器底部はT.P.+4,744mmである)
※原子炉への注水は安定して継続実施中
※原子炉圧力容器底部温度、格納容器ガス管理システムの放射能及び敷地境界モニタ
リングポスト等に有意な変動なし
3号機については、プラントパラメータに異常がなく、原子炉格納容器水位も安定していることから、4月2日、監視強化から通常の監視に戻した。一方、1号機については、原子炉格納容器水位に応じた注水量の調整を継続していることから、監視強化を継続する。なお、水位の変動に伴い格納容器圧力も変化しているが、これまでの監視において外部への影響がないことを確認している。
・1号機原子炉格納容器内水位 [4月4日午前11時現在]
水位は、温度計T2(T.P.+5,964mm)設置位置の付近。(原子炉格納容器底部はT.P.+4,744mm)
※原子炉への注水は安定して継続実施中
※原子炉圧力容器底部温度、格納容器ガス管理システムの放射能および敷地境界モニタリングポスト等に有意な変動なし
※1号機は、原子炉格納容器水位に応じた注水量の調整を継続しているため、監視強化を 実施。なお、水位の変動に伴い格納容器圧力も変化しますが、これまでの監視において外部への影響がないことを確認。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(3,4号機は燃料取り出し済み)。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2020年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。