福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2021年8月19日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【主な作業実績と至近の作業予定等】
・7月30日午前1時54分、雑固体廃棄物焼却設備(A)において「二次燃焼器バーナA軽油圧力高」警報が発生したことから、協力企業運転員が現場確認を行ったところ、午前2時14分、二次燃焼器バーナの安全弁が動作したことにより、バーナ燃焼用の軽油が、油受けに排出されていることを確認。排出された油は全量が油受けに留まっており、周辺への拡大はない。(範囲:約25cm×約25cm×深さ約0.1cm)
現場確認時には、軽油の排出が継続していないことを確認している。
なお、双葉消防本部へ午前2時40分に連絡を行い、午前4時21分に浪江消防署から「油漏れ事象」と判断された。
その後、現場確認の結果、軽油ライン内の圧力が上昇し、安全弁の動作に至ったことを確認。
8月18日、パラメータ(軽油圧力や二次燃焼器の温度等)の確認を行いながら起動操作を行い、午後10時5分に雑固体廃棄物焼却設備(A)の焼却運転を開始した。
8月19日午後2時33分現在、軽油ラインの内圧の上昇は見られていない。
また、運転状況に異常の無いことを確認した。
今後、運転状態について確認してゆく。
なお、本件については8月2日、双葉消防本部より「危険物の漏えい事象ではない」との回答をいただいた。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【地下水バイパスの状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
・3号機の原子炉注水設備において、地下水流入量の抑制による建屋滞留水発生量の減少に伴い、淡水生成可能量も減少していくことから、両系による原子炉注水量3.0m3/hから片系による原子炉注水量2.5m3/hへの注水量低減操作を以下のとおり行う。
[原子炉注水量変更実績]
(8月16日午後3時42分)
炉心スプレイ系原子炉注水量 :1.5m3/h→2.5m3/h
給水系原子炉注水量 :1.5m3/h→0m3/h
[原子炉注水量変更予定]
(9月16日)
炉心スプレイ系原子炉注水量 :2.5m3/h→0m3/h
給水系原子炉注水量 :0m3/h→2.5m3/h
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(3,4号機は燃料取り出し済み)。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2020年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。