2021年8月25日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
・3月2日に物揚場排水路に設置している簡易放射線検知器(PSFモニタ)に高警報が発生した以降、当該モニタの指示値について、監視を強化しているが、8月25日午前9時8分、PSFモニタの指示値が高警報設定値の1,500Bq/Lに対して、750Bq/Lを超えたことから、サンプリングならびに分析を実施する。
 なお、暫定運用中の弁別型PSFモニタの全ベータの指示値については有意な上昇は確認されていない。
 本日採取したサンプリング試料の分析結果については、以下のとおり。
  採取時刻:8月25日午前9時40分
   セシウム134 :検出限界値未満(検出限界値0.61Bq/L)
   セシウム137 :9.6Bq/L
   全ベータ   :25Bq/L
 また、上記の核種に加えて鉛・ビスマスの天然核種も検出されており、これらが今回のPSFモニタの指示値上昇に影響したものと考えている。
 なお、PSFモニタは、午前9時23分に985Bq/Lの最大値を示しているが、それ以降は指示値が下降し、現在は平常値を示している。
 また、敷地境界連続ダストモニタ、構内連続ダストモニタ、モニタリングポスト等には有意な変動は確認されていない。引き続き監視を継続する。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【地下水バイパスの状況】
地下水バイパスの状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
・3号機の原子炉注水設備において、地下水流入量の抑制による建屋滞留水発生量の減少に伴い、淡水生成可能量も減少していくことから、両系による原子炉注水量3.0m/hから片系による原子炉注水量2.5m/hへの注水量低減操作を以下のとおり行う。
 [原子炉注水量変更実績]
 (8月16日午後3時42分)
  炉心スプレイ系原子炉注水量 :1.5 m/h → 2.5 m/h
  給水系原子炉注水量     :1.5 m/h →   0 m/h
 [原子炉注水量変更予定]
 (9月16日)
  炉心スプレイ系原子炉注水量 :2.5 m/h →   0 m/h
  給水系原子炉注水量     :  0 m/h → 2.5 m/h
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(3,4号機は燃料取り出し済み)。

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2020年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。