福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2021年12月18日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【主な作業実績と至近の作業予定等】
・本年(3月2日)に物揚場排水路に設置している簡易放射線検知器(PSFモニタ)にて高警報が発生した以降、当該モニタの指示値について監視を強化しているが、12月17日午後8時2分に750Bq/L、午後8時6分に高警報設定値の1,500Bq/Lを超えたことから、午後8時22分に排水路ゲートを「閉」とした。
その後、PSFモニタ指示値は低下傾向になり、高警報について午後8時58分にクリアし、午後9時43分に750Bq/Lを下回った。また、プラント関連パラメータに異常がないこと、弁別型PSFモニタの指示値については有意な上昇がないことを確認した。
排水路ゲートが「全閉」の際、排水路に溜まった水の回収を午後9時59分に開始し、移送後の状態に異常のないことを確認した。
12月17日採取したサンプリング試料の分析結果については、以下のとおり。
採取時刻:12月17日午後9時3分
セシウム134 :検出限界値未満(検出限界値0.94Bq/L)
セシウム137 :18Bq/L
全ベータ :93Bq/L
また、以上の核種に加えて鉛・ビスマスの天然核種も検出されており、これらが今回のPSFモニタの指示値上昇に影響したものと考える。
上記の結果から午後11時25分に排水路ゲートを「開」とした。
・3号機使用済燃料プール循環冷却一次系において、12月15日、作業終了に伴う復旧操作を行っていたところ、一次系ポンプ入口圧力低下が発生。
その後、調査をしたところ、3号機廃棄物処理建屋床ドレンサンプポンプの運転頻度が増加しているため、一次系の水が当該床サンプに流入した可能性があること、床サンプに流入した量と一次系停止時のスキマサージタンクの水量が同程度であることを確認。
上記状況から、12月16日午後4時15分、スキマサージタンクの水位が低下している可能性があることを確認した。
なお、現時点で確認可能な一次系設備からの漏洩がないこと、および使用済燃料プールの水位がオーバーフロー水位付近にあることを確認している。
引き続き調査を継続しており、状況が分かり次第お知らせする。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【地下水バイパスの状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(3,4号機は燃料取り出し済み)。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2020年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。