2022年10月22日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー


福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
・10月21日午後3時20分頃、福島県沖を震源とする地震が発生。
 発電所周辺町での震度は楢葉町震度5弱、大熊町・双葉町・富岡町震度4。(気象庁発表)
 発電所内で観測された地震加速度の最大値は、6号機原子炉建屋基礎マットにおいて、
 水平:29.1ガル、垂直:20.6ガル
  ・モニタリングポスト指示値                 有意な変動なし
  ・発電所敷地境界・構内ダストモニタ指示値          有意な変動なし
 [10月21日午後3時40分時点]
  ・1~6号機設備プラントパラメータ              異常なし
  ・滞留水移送設備・水処理設備パラメータ           異常なし
  ・原子炉注水設備(1、2、3号機)                運転継続
  ・使用済燃料プール冷却設備(1、3、5、6号機、共用プール)  運転継続
    ※4号機は地震発生前から停止中
    ※2号機は点検のため、停止
  ・構内線量表示器指示値                   有意な変動なし
  ・構内排水路モニタ                     有意な変動なし
 [10月21日午後4時時点]
  ・雑固体廃棄物焼却設備                   異常なし
  ・陸側遮水壁設備                      運転継続
  ・地震の発生をうけて、午後3時43分から実施計画に基づく地震後区分IIIパトロールを開始。
 [10月21日午後4時20分時点]
  ・午後3時33分に手順に基づき滞留水移送設備および水処理設備の停止操作を開始。
   午後3時55分に停止操作を完了し、異常なしを確認。
 [10月21日午後4時20分以降]
  ・地震後パトロールにて、午後5時25分頃、H6タンクエリア連結弁から8秒に1滴の堰内での水の滴下を当社社員が確認。その後、当該弁の保温材を取り外して確認した結果、弁等からの漏えいがないこと、および塩分0、pH6であったことから保温材にしみ込んだ雨水または結露水と判断。
  ・午後5時45分頃、J1中エリア外堰から水が流れていることを当社社員が確認。その後、外堰の外側側面に濡れている箇所を2箇所(0.3m、1m)確認したが、J1中エリアのタンク水位計に変化がないこと、内堰内の雨水の水位に変化がないこと、および内堰と外堰の間が乾いていることから、当該の水については結露水と判断。なお、水の流れは確認されていない。
 [10月22日時点]
  ・実施計画に基づく地震後区分IIIパトロールが午前9時3分に完了し、設備に異常は確認されていない。
  ・停止していた滞留水移送設備および水処理設備については、設備に異常がないことを確認できたため、全ての設備について午前11時1分までに運転を再開。
   また、運転を再開した全ての設備について、現場に異常がないことを午前11時5分までに確認。
  ・本地震によるけが人の発生は確認されていない。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【構内および海域モニタリング結果の状況】
・地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路、海水(港湾内、港湾外、1~4号機取水口内)、魚介類、海藻類等の分析結果は、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
・なお、トリチウムを中心とした拡散状況や海洋生物の状況を今後継続して確認するため、2022年4月から海水(港湾外)、魚類、海藻類のモニタリングを強化しています(2022年4月20日から試料採取を開始)。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(3,4号機は燃料取り出し済み)。
・2号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系においては、長期計画に基づく定期点検の実施に伴い、10月3日午後2時から11月9日午後11時までの間、一次系の運転停止予定であり停止期間終了時点で以下の通り評価。
 2号機:9月30日午前5時現在のSFP水温度が29.0℃であり、放熱を考慮し停止期間終了時点で約43.3℃と評価。
・10月3日午後2時7分、SFP循環冷却系の運転を停止。冷却停止時のSFP水温度は29.1℃。

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2021年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2020年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。