2. 福島第一原子力発電所の現状とこれまでに実施してきた対策

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3) 海洋への流出防止対策

原子炉に注水した水は高濃度汚染水となり、原子炉建屋、タービン建屋の地下に溜まっています。平成23年4月と5月に、それぞれ2号機取水口付近と3号機取水口付近から高濃度汚染水が漏出しているのが発見されました。その後止水しましたが、再び同じことが起きないよう対策を行ってきました。

まず再度の流出防止対策として、漏えいの可能性のある取水口付近のトレンチ(トンネルのような地下通路)などの開口部については、コンクリートなどで埋め、取水口前面はシルトフェンスで囲うとともにコンクリート製の仕切り板で取水口を塞いでいます。また、既に漏えいしてしまった放射性物質が可能な限り海洋へ拡散しない対策として、もともと設置してあった透過防止工が津波によって破損した箇所に対し新たに鋼管矢板を設置するなどの措置を行いました。現在、海洋への汚染拡大の防止をさらに確実なものとするための遮水壁工事を行っています。

さらに、港湾内に流出した放射性物質は、時間の経過とともに海底に沈み海底土に沈着していると考えられます。荒天や船の通行によって、海底土に沈着した放射性物質が巻き上がらないように、セメントと粘土を混合した土で、港湾内の海底を覆う工事を現在行なっているところです。

①2号機・3号機の止水と流出防止対策

平成23年4月2日に2号機取水口付近から約520m3、同年5月11日に3号機取水口付近から約250m3の高濃度汚染水が漏出しているのが発見されました。タービン建屋と取水口をつなぐトレンチが地震または津波によって損傷し、タービン建屋地下に溜まった高濃度汚染水が、このトレンチを通じて港湾内に流出したものです。2号機は同年4月6日、3号機は当日のうちに止水しました。

2号機の漏出の際の止水にあたっては、漏えい箇所周りに凝固剤を注入する溶液型薬液注入工法が用いられました。この工法は、地盤中の地下水を止める一般的な止水工法です。確実で迅速に止水を行うため、一般的な工法が用いられたものです。その後さらに止水を確実に行うため、セメントを使ったグラウト工法を実施しました。止水作業は、数十名の作業員によって交代で夜通し行われました。

その後、こうした漏出が再び起きないよう、同年6月中には流出の可能性がある箇所全てを閉塞しました。さらに、同年4月には1~4号機全域にわたって取水口前面をシルトフェンスで囲い、同年6月にはコンクリート製の仕切り板によって1~4号機の取水口を塞ぎました。

シルトフェンスの設置

写真15. シルトフェンスの設置(平成23年4月10日撮影)

2号機取水口「角」

写真16. 2号機取水口仕切り板(平成23年6月30日撮影)

②海洋への拡散防止対策

放射性物質が可能な限り海洋へ拡散しない対策として、平成23年7月から同年9月にかけて、津波による破損のあった1~4号機取水路開渠[かいきょ]南側透過防止工へ鋼管矢板の設置を行いました。

また、同年10月から地下水による海洋汚染拡大防止を目的として、1~4号機の既設護岸の前面へ遮水壁を設置する工事の準備作業を開始し、平成26年度中に完成する予定です。

福島第一原子力発電所1~4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事

写真17. 福島第一原子力発電所1~4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事
(平成23年9月28日撮影)

③海底土に沈着した放射性物質の巻き上がり防止対策

荒天や船の航行によって、海底土に沈着した放射性物質が巻き上がらないように、セメントと粘土を混合した土で、港湾内の海底を覆う工事を現在行なっています。

なお、万一、放射性物質が海洋に流出した場合、早急に検知できるよう、海洋中の放射性物質の濃度測定を日々行い、監視を続けております。

(参考)海洋(広域)の放射性物質濃度

※記載内容に一部誤りがございましたので、以下訂正させて頂いております。(平成24年3月13日訂正)

<訂正前>「(参考)発電所敷地外の放射線量」  <訂正後>「(参考)海洋(広域)の放射性物質濃度」


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