2017年9月20日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

 福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

<主な作業実績と至近の作業予定等>
9月19日午後5時34分、4号機タービン建屋内のRO設備において、設備異常を示す警報が発生した為、午後5時36分に建屋内RO設備を停止。
午後5時48分に当社社員が現場状況を確認したところ、当該設備の堰内に深さ約3cmの水があった。また、水の滴下は停止しており、水は堰内に留まっていることを確認。
現場を詳細に確認したところ、当該設備の配管接続部からの水漏れを受けるために設置していた受け(アクリルケース)から堰内に水が漏えいしていたものと推定。
漏えいした水はセシウムおよびストロンチウム除去後の処理水であり、漏えい量は堰内に約1.2m3(約4m×10m×深さ3cm)。
現在、水の漏えい箇所の特定および漏えいした水の処理を実施中。

<継続実施中の主な作業>
【1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し】
・2017年1月17日 3号機の燃料取り出し用カバー等の設置作業を開始。
      7月31日 燃料取り出し用カバードーム屋根の吊り上げ、組み立て作業を開始。
【処理水貯留タンク】
・2015年5月27日 フランジボルト締めタイプの貯留タンクの解体開始。
【陸側遮水壁】
・2017年8月22日 完全閉合に向けた凍結運転を開始(第三段階)。

<サブドレン他水処理施設の状況>
サブドレン他水処理施設の状況

・2017年8月2日午後6時31分頃、4号機原子炉建屋南西側に設置しているサブドレンピットNo.51の水位が一時的に低下したことについて、4号機原子炉建屋および廃棄物処理建屋近傍のサブドレン水の分析を実施(採取日9月18日9月19日)した結果、前回の分析結果と比較して有意な変動はなし。

<4号機原子炉建屋および廃棄物処理建屋近傍のサブドレン分析結果>
4号機原子炉建屋および廃棄物処理建屋近傍のサブドレン分析結果

<構内および海洋のサンプリング調査の状況>
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
なお、1号機、2号機放水路サンプリングの9月18日分は、悪天候のため採取中止。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
http://www.tepco.co.jp/decommision/planaction/monitoring/index-j.html

<原子炉および使用済燃料プールの冷却状況>
【原子炉】
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
・現在、原子炉へは給水系および炉心スプレイ系(CS系)の両系にて注水を実施。
今後、CS系配管の信頼性向上対策として、ポリエチレン管への取替工事を予定。
工事に伴い、CS系による注水を停止し、給水系による全量注水が必要なため、以下の予定で事前に給水系での単独注水試験を実施し、冷却状態に異常が生じないかを確認する。試験終了後は試験前の原子炉注水量に戻す予定。なお、監視パラメータに温度上昇等の異常を確認した場合には、注水量を増加させる措置を行う。
CS系から給水系への乗せ替え操作、および給水系からCS系への戻し操作予定は以下のとおり。
<3号機CS系から給水系への乗せ替え操作および影響確認(9/5~9/12)>
CS系原子炉注水量:1.5 m3/h → 0 m3/h  給水系原子炉注水量:1.5 m3/h → 3.0 m3/h
<3号機給水系からCS系への戻し操作および影響確認(9/12~9/19)>
CS系原子炉注水量:0 m3/h → 1.5 m3/h  給水系原子炉注水量:3.0 m3/h → 1.5 m3/h
3号機原子炉注水設備における給水系での単独注水試験を9月5日から実施していたが、試験の結果、原子炉の冷却状態に異常がないことを確認したことから、9月19日試験を終了。
※1号機(7月25日~8月8日)、2号機(8月22日~9月4日)については、既に試験を実施し、異常がないことを確認。

【使用済燃料プール(SFP)】
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールの安定冷却を継続中(4号機は燃料取り出し済み)。
・2号機において、SFP水温評価の妥当性および外気温が上昇する夏季におけるSFP水温を確認するため、SFP循環冷却系の一次系の運転を継続した状態で、熱交換器の二次系冷却水の通水を停止する試験を8月21日から開始(9月下旬頃まで試験予定)。
・5号機において、使用済燃料プール冷却浄化系(FPC系)にて冷却している使用済燃料プール(SFP)について、FPC系を冷却している原子炉補機冷却系の弁点検を行うため、SFP冷却をFPC系から残留熱除去系(RHR系)に6月29日に切り替え。切り替えの際にSFP冷却が一時停止。原子炉補機冷却系の弁点検が終了した段階で、SFP冷却をRHR系からFPC系に戻す予定。

<1~6号機の状況>
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
・水位・圧力・温度など
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/pla/index-j.html
・滞留水の水位・移送、処理の状況
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/tairyusui/index-j.html

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。