高温水ヒートポンプ採用事例
株式会社岡村製作所 中井事業所さま
株式会社岡村製作所中井事業所さまは、事業所全体のエネルギー使用量の1割を占める塗装前処理工程の省エネルギー対策として、薬液加熱の熱源に省エネルギー性の高い「循環加温ヒートポンプ」を導入することで、既設ボイラとのハイブリッドシステムを構築されました。これにより、大幅な省エネルギーや省CO2を実現されました。
お客さま基本情報:
・所在地:神奈川県足柄上郡中井町境
・操業開始:1998年
・主要生産品目:店舗用陳列什器
<システムプロセス図>
お客さまのコメント
塗装前処理工程で、槽の薬液を約40℃に保温するため、従来は温水ボイラによって加温していましたが、以前より省エネルギー・CO2削減の観点から、必要な時に必要な熱量を効率的に作ることができるヒートポンプ技術に着目していました。
大型の塗装前処理設備の熱源には、ボイラを採用しており、省エネ性の高いヒートポンプを導入することは前例がありませんでしたが、実績のある既設温水ボイラとヒートポンプを併用することで、ハイブリッド熱源システムとして、「信頼性」と「省エネ性」の両立を考えました。
ラインの立ち上げ時には瞬発力のあるボイラ、安定運転時にはヒートポンプと使い分けることで、ボイラ単独より省エネを図ることができます。本システムの導入により、前処理工程における一次エネルギー使用量、CO2排出量は、それぞれ30%削減できました。
今後も省エネや資源再利用に注力した生産にこだわり、エコファクトリーを実現していきたいと思います。