よく省エネって言葉を聞くけど、これってどういう意味ですか?

省エネとは、省エネルギーを略した言葉で、エネルギーの使う量を少なくすることやムダをなくして効率的に使うことを示しています。

エネルギーって、電気とかガスのことですか?

それだけではないですよ。
ここでは、電気やガスをつくるための原料となる化石燃料（石油・石炭・天然ガスなど）や再生可能エネルギー（太陽光・風力・地熱など）といった資源も指しています。

なるほど！
資源もエネルギーの一部ってことなんですね！

私たちがいつも使っている電気やガスだけではなく、それらをつくるための資源を大切にしていくのも省エネということになります。

どうして省エネが必要なんですか?

私たちがいつも使っている電気やガス、ガソリンをつくるための石油や石炭、天然ガスなどの資源には限りがあるからなんです。

資源に限りがあることと、省エネってどう関係あるんですか？

良い質問ですね。それは、日本で使っているエネルギー全体のうち、自国の資源でまかなっている割合（エネルギー自給率）に関係しているんです。
ではここで問題です。日本のエネルギー自給率はどのくらいかわかりますか?

えーと、20%～30%くらいかな?

いいえ、2019年度は12.1%となっています。

えっ、そんなに少ないんだ！

近年では、再生可能エネルギーが普及してきたおかげで、エネルギー自給率は上がってきているけど、曇りの日や、風が止む日もあって安定しないので、今は再生可能エネルギーだけではなく、石油や石炭などの化石燃料も必要なんだ。
でも、日本には資源が少ないから、ほとんどを海外から輸入しているんだよ。

だから、省エネをして、限りある資源を大切にする必要があるってことですね。

はい、その通りです。
また、世界の資源も無限にあるわけではありません。

じゃあ、いつかなくなっちゃうってことですか?

今のままの状態であれば、世界の資源は、石油や天然ガスは約50年、石炭は約130年でなくなると推測されています。
このままエネルギーを使い続ければ、これまで通りの生活はできなくなってしまいます。

えっ、あと50年!? 本当に、省エネって必要なことなんですね。

省エネの目的って、限りある資源を大切に使うってことだけですか?

いいえ、もう一つ大きな役割があります。
それは環境を守るためです。

省エネをすると、環境にいいんですか?

そうなんです。
エネルギーの多くは、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料を燃やすことによってつくられています。
化石燃料が燃える時に何が排出されるか、わかりますか?

CO2(二酸化炭素)ですよね!

その通りです。化石燃料を燃やすことで、大気中にCO2が排出されます。

じゃあ、電気とかガスをたくさん使っているってことは、CO2がたくさん排出されるってことですね。

そうゆうことです!CO2は温室効果ガスの一つで、濃度が上昇すると宇宙に放出されるはずの熱を大気中に封じ込めてしまうのです。

ということは、地球温暖化の原因になるってことですか?

そうなんです。地球温暖化が進むと、地球規模での気温上昇や海面上昇などにより、これまでの環境が崩れて、様々な影響を及ぼすと予測されています。

地球の環境を守るためにも、省エネは必要なんですね!

省エネは資源を大切にしたり、地球温暖化を防止するために必要なことはわかったのですが、私たちは何をどうすれば省エネになるんですか?

いい質問ですね。
実は、日本の家庭におけるエネルギー消費の約半分を電気が占めているんです。

えぇ!?じゃあ、まずは電気を省エネした方がいいってことですね。

そうなんです。
電気をムダなく効率的に使うことがポイントです!

でも、電気をムダなくって、どうすればいいんですか?

たとえば、見ていないテレビを消したり、使っていない照明を消したり、省エネって簡単なことから出来ますよ。

なるほど!それなら私にも出来そう!

それ以外にも、家電などを使っていない時に消費される待機電力を減らすことも省エネになりますよ。

使っていないのに電気が消費されるなんて、もったいないですね。

そうですよね。
ちなみに、家庭の消費電力のうち6%は待機電力なんです。こまめに主電源を切ったり、長期間使わない家電などはプラグを抜く習慣をつけるといいですよ。

よしっ!さっそく試してみよう!
他にも出来る簡単な省エネ方法ってありますか?

ありますよ。このページに掲載されている動画で紹介しているので、是非ご覧ください。