高圧電線路に連系する太陽光発電のパワーコンディショナー(PCS)への力率一定制御採用のお願いについて

 平成24年7月の「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」の施行から、特に高圧電線路への太陽光発電システム(以下、「高圧太陽光発電」といいます。)による系統連系が増加しており、高圧太陽光発電からの逆潮流によって系統電圧が法定電圧を逸脱し、対策が必要となる事例が散見されております。現在は、複数の連系によって法定電圧を逸脱する場合、一部の事業者さまに対策を実施していただいておりますが、更なる高圧太陽光発電の連系拡大を目指す中で、電圧対策に対する公平性へのニーズが高まっております。また、高圧太陽光発電による事業を、長年にわたり安定して営むためにも、周辺地域に与える電力品質上の影響を極力軽減いただくことが求められております。

 これらを踏まえ、平成26年6月2日以降に、高圧太陽光発電による系統連系の申し込み(接続検討)をされるお客さまにおかれましては、電圧対策に対する公平性の確保ならびに長年にわたる発電事業継続のための地域共生を目的として、パワーコンディショナー(PCS)の制御方式に力率一定制御(力率値90%)を採用していただきますよう、お願いいたします。

  • 当社のほとんどの供給エリアにおきましては、運転力率を90%とすることで、高圧太陽光発電からの逆潮流による配電系統の電圧上昇を抑制することが可能となります。