電力設備から発生する電磁波は、国際的なガイドライン値ならびに国の規制値である200マイクロテスラを大きく下まわっています。

いろいろな電力設備の測定値の例

送電線(50万ボルト)
6.4マイクロテスラ(64ミリガウス)
〈測定ポイント:地表1m〉

送電線周辺における磁界の測定値(実測データ)pdf(125KB)

地中送電線(6万6,000ボルト)
6.2マイクロテスラ(62ミリガウス)
〈測定ポイント:地表0.5m,1m,1.5m〉
                         ※値は3点の平均

配電線
0.5マイクロテスラ(5ミリガウス)
〈測定ポイント:地表1m〉

地中送電線(6万6,000ボルト)
配電用変電所(18万7000ボルト)
8.9マイクロテスラ(89ミリガウス)
〈測定ポイント:敷地境界から0.2m、地表0.5m,1m,1.5m〉
                                                    ※値は3点の平均

  • 写真はイメージです。図中の数値は写真の場所で測定したものではありません。

  • 図中の数値は下記文献におけるデータ(最大値)を記載しています。

    • 出典:

      ●経済産業省電力設備電磁界情報調査提供事業(平成24~27年度報告書)

<参考>1マイクロテスラ(μT)=10ミリガウス(mG)

電磁波Q&A(電力設備編)

A1電磁波の大きさは「電流の大きさ」と発生源からの「距離」によって決まります。送電線や変電機器等のすぐそばでは電磁波の値は大きいですが、私たちがふだん生活している場所とは数メートル以上離れているので、身近な家電製品と同じレベルかそれ以下のレベルになります。

A2電磁波の大きさは「電流の大きさ」と「発生源からの距離」によって決まるので、「電圧の高さ」は関係ありません。電圧の高い設備は、私たちがふだん生活している場所からずっと離れたところに造られていますから、大きな電流が流れても、電磁波の大きさは一般の電力設備と同じレベルです。

A3電力設備を流れる電流の大きさが変わるのに比例して、電磁波の大きさも変わります。設備の利用状況は常に変化しますが、たとえば、電気がたくさん使われる夏の昼間や冬の夕方に大きくなることがあります。

A4特殊な金属で全面を覆えばできないことはありませんが、非常に大がかりな工事が必要であり、住宅では現実的ではないでしょう。なお、距離が離れるほど、電磁波は小さくなります。

A5日常生活における電磁波の長期間ばく露と小児白血病との関連については、WHOは因果関係と見なせるほど強くないと結論づけています。

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