第4回地域の声委員会(社内会議)
新潟県中越沖地震により被災されました皆さまに心からお見舞い申し上げます。また、地域の皆さまならびに広く社会の皆さまには、3号機所内変圧器での火災や6・7号機での放射性物質の放出などによりご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。当発電所では、中越沖地震発生以降、設備の点検・復旧作業、発電所の耐震性向上のための地質調査などと併せ、地域の皆さまにお会いし、広くご意見をいただく活動を行ってまいりました。この度、中越沖地震発生以降3ヶ月間休会しておりました地域の声委員会を11月1日(木)に再開し、第4回地域の声委員会として中越沖地震後に地域の皆さまからいただいたご意見の審議を中心に開催しました。その概要等についてお知らせいたします。
地域の皆さまからいただいた声の状況について
広報誌「Newsアトム」や訪問活動等を通じて、平成19年度上半期の6ヶ月間に地域の皆さまから1,940件の声をいただきました。そのうち、中越沖地震発生後に訪問活動を中心としてお聞かせいただいた声は778件となっており、主な意見は次のとおりです。
INPUT
- 広報スタンス
地震後の当社広報のあり方に関するご意見、迅速な情報提供に関する要望 - 復興支援
地域の復興支援に関する期待 - 耐震関連
地質調査の徹底と耐震性向上に関する要望 - 火災関連
3号機所内変圧器火災による不安、防火体制に関するお叱り - 風評被害
風評被害に関する懸念 - マスコミ報道
マスコミの報道姿勢に関するご意見 - 放射能放出
放射性物質放出による不安 - その他
当社の災害救援ボランティア活動への感謝
など
第4回地域の声委員会の審議結果概要
第4回地域の声委員会におきましては、中越沖地震発生後に地域の皆さまからいただいたご意見について審議し、次の事項について対応を進めていくことを確認しました。
OUTPUT
- (1)
発電所の点検・復旧状況を積極的に情報発信
- ①
ニュースアトム、マスメディアを通じた情報発信に加え、映像の積極活用を進めてまいります
- ①
- (2)
災害時に地域の皆さまへ直接、情報提供するための手段を確保
- ①
インターネットやメールマガジンによる情報発信機能を強化します
- ②
ラジオ局や地域コミュニティ放送と連携し、災害時の情報提供手段を確保します
- ③
発電所周辺の皆さまへの情報提供手段として広報車を配備します
- ①
- (3)
防火対策の徹底として以下の改善・強化策の実施
- ①
地震発生後、直ちに化学消防車の配備、24時間体制の消防要員の配置を行いました
- ②
大型消火器・移動式粉末消火設備を増設しました
- ③
屋内消火設備のバックアップとして大型消火器149本と移動式粉末消火設備72台の増設
- ④
さらに、水槽付消防車の配備、屋外消火栓配管の地上化、防火水槽の設置を進めてまいります
- ①
- (4)
地質調査の結果や耐震に関して分かりやすい広報
- ①
海域、陸域、発電所構内において詳細な地質・地盤調査を行っています
- ②
地質調査結果などを皆さまにわかりやすくお伝えしていく方法を検討します
- ①
- (5)
新潟県内への誘客、県内物産品購入等の取り組みを継続
重点実施事項
中越沖地震による発電所への影響や点検・復旧状況等を地域の皆さまに直接ご確認いただくため、地域の皆さまを対象とした発電所見学のご案内に積極的に取組みます。
- 当社では、この度の中越沖地震に伴い地域の皆さまからいただいた様々なご意見を今後の発電所の復旧に活かし、災害に強い発電所づくりに取り組んでまいります。
- 引き続き、当社に対するご意見・ご要望をお聞かせくださいますよう、お願いいたします。