自動運転社会を見据えた路車間通信に関する技術実証について
2019年1月29日
東京電力パワーグリッド株式会社
パナソニック株式会社
株式会社トヨタIT開発センター
東京電力パワーグリッド株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 金子禎則 以下、「東電PG」)とパナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長 津賀一宏 以下、「パナソニック」)、株式会社トヨタIT開発センター(本社:東京都港区、代表取締役社長 今井孝志 以下、「トヨタITC」)、は、2019年1月17日(木)から1月22日(火)の間、東電PGの施設内において、自動運転社会への貢献を想定した路車間通信の技術検証を行いました。
東電PGはサービスエリア内に約5万基の配電地上機器と約600万基の電柱を保有しており、その活用方法を検討しています。一方、パナソニックは路車間通信に必要なセンシング技術や情報通信技術の研究開発をしています。また、トヨタITCは安全運転支援および自動運転実現のため路車間通信インフラの検討を進めており、技術検証の機会を模索していたことから、今回、東電PGの施設内にて路車間通信に関する共同技術検証の実施に至りました。
本技術検証では、信号機がない見通しの悪い交差点等において電柱にV2X※1無線通信機、センサーや情報表示板を設置することで、車両との間で路車間通信を行い、安全運転支援や超大容量通信等の実現性の確認と、将来の自動運転支援の検討を行いました。
本技術検証で、東電PGは検証場所の提供と通信機等の設置支援を、パナソニックは路車間通信に必要な情報通信機器※2の提供および技術検証を行い、トヨタITCは検証全体のとりまとめを行いました。
今後、関係者との連携を広げ、様々な助言を頂きながら、必要な技術開発を行い、公道における安全運転支援および自動運転支援システムの実現性確認を進めて行く予定です。
以 上
- ※1:
Vehicle to everythingの略称 自動車と情報をやりとりする技術やシステムの総称
- ※2:
本技術実証では、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)における総務省委託研究開発「ICTを活用した次世代ITSの確立」の成果を活用しております。